日本における地滑りの分布は,本州の日本海側,特に魚沼丘陵,頚城丘陵などの第三紀層地域の広く分布する地域や,第四紀の火山岩が分布する地域での研究が主に行われてきました.
現在,防災科学技術研究所が進めている「地すべり地形分布図」によって,それら以外の地域での地すべり地形(過去の地すべりによって形成されたと考えられる地形)の分布が明らかになりつつあります. 参考:防災科研,地すべり地形分布図データベース
このようなデータを用い,現在日本アルプスにおける地すべり地形の分布について,その地域的な分布密度の違いと,地質,斜面方位,傾斜,また過去の氷河地形の分布などとの関連性についてGISを用い解析を行っています.