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Keywords: 地形学, 地すべり, 日本アルプス, GIS

地すべり地形の分布―中部山岳地域を例に―

地すべり

 日本における地滑りの分布は,本州の日本海側,特に魚沼丘陵,頚城丘陵などの第三紀層地域の広く分布する地域や,第四紀の火山岩が分布する地域での研究が主に行われてきました.

 現在,防災科学技術研究所が進めている「地すべり地形分布図」によって,それら以外の地域での地すべり地形(過去の地すべりによって形成されたと考えられる地形)の分布が明らかになりつつあります.  参考:防災科研,地すべり地形分布図データベース

 このようなデータを用い,現在日本アルプスにおける地すべり地形の分布について,その地域的な分布密度の違いと,地質,斜面方位,傾斜,また過去の氷河地形の分布などとの関連性についてGISを用い解析を行っています.


 北アルプス北部,白馬岳付近の地すべり地形分布図.北東側からの鳥瞰図.中央付近が白馬岳,手前の谷が姫川.黄色に塗られた部分が地すべり地形の範囲.
 地すべり地形分布図(防災科研)と50mDEM(北海道地図)を使用し作成.
(新井雅史)

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created on 2006/5/31