*アナログ写真測量:写真のハードコピーから手動の機械的な方法によって地形データを作成する.
*解析写真測量:写真のハードコピーを利用するが,幾何変換を含む位置情報の処理はコンピュータによって行われる.
*デジタル写真測量:ソフトコピー写真測量とも呼ばれ,写真をスキャンして得たデジタル画像をコンピュータ上で処理する.作業の際にはデジタル写真測量ワークステーション(DPW、図1)を用いる.
*地すべりの移動解析:地すべり地の変形の三次元計測、地すべり運動仕様の推定など.
*河川、河道の地形変化の復元:侵食と堆積による地形変化の定量的な把握、土砂移動の空間分布の推定など.
*斜面上でみられる土壌侵食やガリー侵食、チャンネル発達(図2)に関する研究:土壌やガリーの侵食と土砂流出の定量計算、チャンネル発達の特性解析など.
*氷河,氷河地形,および周氷河地形に関する研究:氷河の流動速度、質量収支、モレーンの堆積速度など.
*近接写真を用いた解析写真測量は,砂漠の粗度の計測,沿岸部の浅瀬の地形測量,石灰岩の風化にともなう岩石表面の地形変化の計測,土壌サンプルの表面に見られる微地形の把握といった多様な分野にも応用されている.
誤差の規定要因は主に写真の縮尺および撮影距離、カメラの種類、アナログ・解析・デジタルという測量の種類、測量に用いるGCPの設定条件、および写真のスキャン条件(デジタル写真測量)などである。