学会・研究会
AGUのポスター会場、Moscone Center South。
とにかく広いです。自分の貼ったポスターですら時々見失うほど・・。
発表はもちろんポスターだけでなく、口頭発表もセッションごとに、何十という部屋(主にMoscone Center Westという別の建物)で同時進行で行われています。
AGUには世界中から多くの人が集まります。
今年の参加者数は16,350人と、過去最高を記録したそうです。
“16,350: the number of attendees at the AGU Fall Meeting in SF, making it the largest AGU meeting ever! Dec 31st, 2009”
こうした多種多様な研究を一度に目にすることができるのは、それらを全てフォローすることはできなくとも、さまざまな刺激になるでしょう。
いろいろな人と出会えるのも、こうした会の特徴のひとつです。
こちらはGilbert Clubの会場、Laurence Hall of Science in UC Berekely。
Gilbert Clubとは、有名な地質学者・地形学者であるGrove Karl Gilbert(1843-1918)に因んで名づけられた地形学の研究集会で、毎年AGUの終わった翌日の土曜日にバークレーで行われています。AGUの後ということもあり、公式な学会でないにもかかわらず、参加者は200名を超えて大盛況です。通常のシンポジウムのような形式と、Pop-upsという当日申し込みの数分程度の研究紹介やアナウンスメントとが特徴的。廊下に張り出されるAGUで発表されたポスターは、Mosconeの巨大な会場で見逃したものに出逢えるチャンスであり、さながらAGUにおける地形学の一大ブランチともいえるでしょう。
本日はCSIS DAYS 2009の初日でした。
全国からCSISとの共同研究に関わる大勢の研究者が集います。
本研究室関係からは、土志田さん、林さん、大澤さんの発表がありました。
CSIS DAYSでは5分間の口頭発表と50分間のポスター発表を組み合わせた形式をとっています。
ユニークなやり方ですが、さまざまな分野からの発表が集うCSIS DAYSならではの特徴が生かされた発表形式です。
>オリジナルはこちら
本日すべての発表が終了した後には、懇親会で交流を深めます。
明日は2日目です。
午前の部と午後の部とがあり、昼間にはランチミーティングという公開ディスカッションが行われます。
10月3日(土)~4日(日)、京都教育大学(京都市伏見区)で行われた日本地形学連合(JGU)にて、本研究室関係で下記の発表がありました。
- 土志田正二・小口 高・千木良雅弘・中村 剛:
レーザー測量データを用いた微地形判読及び崩壊地形解析
(シンポジウム「航空レーザーを用いた地形計測と地形研究」招待講演) - 小口 高・大澤幸太・土志田正二:
大学のGIS実習で利用可能な地形学教材の開発 - 早川裕弌・松倉公憲:
滝の侵食メカニズムに関する一考察:ノッチの拡大と崩落可能性について - 吉田英嗣:
日本の火山における大規模山体崩壊の発生履歴と地形学的意義 - 八反地 剛・Wasklewicz, T.A.・Wester, T.A.・早川裕弌:
基盤岩石が1次流域の河床形態におよぼす水文地形学的影響―足尾山地試験流域における事例
JGUは春の大会が日本地球惑星科学連合(JPGU)のセッションとして行われているため、単独の会合は年1回、秋のみとなっています。
6日から始まるICG(International Conference on Geomorphology、国際地形学会議)に研究室のメンバーが参加します。発表予定は以下のとおりです。
(大文字はセッション名)
7th International Conference on Geomorphology
http://www.geomorphology2009.com/
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7 Tuesday
GEOMORPHOLOGICAL HAZARDS
Doshida, S., Oguchi, T., Chigira, M., Nakamura, T.
Assessment of shallow landslides in relation to dissection fronts extracted from airborne laser scanner data
(poster)
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10 Friday
GEOMORPHOLOGY AND GEOARCHAEOLOGY: CROSS-CONTRIBUTION
Hayakawa, Y.S., Tsumura, H., Kontani, R., Kulakoglu, F.
Rapid topographic mapping system and its application to geoarchaeological survey in Kayseri region, central Turkey
(poster)
FLUVIAL GEOMORPHOLOGY AND FLUVIAL PROCESSES
Hayakawa, Y.S., Matsukura, Y.
Human- and nature-induced changes in recession rates of Niagara Falls during the last century
(oral)
Hayakawa, Y.S., Imaizumi, F., Hattanji, T.
Knickpoints and slope degradation detected from ALSM DEM in a mountain watershed, Southern Japanese Alps
(poster)
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11 Saturday
LAND DEGRADATION: ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
Oguchi, T., Nagasaki, K., Jarvie, H.
Effects of Land Use Change on Riverine Suspended Sediment Concentration in the Kanto Region, Japan
(oral)
VOLCANIC GEOMORPHOLOGY
Osawa, K., Oguchi, T.
Analysis of time-serious-change of volcanic landform using a dissection index
(poster)
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オーストラリアは真冬。しばし日本の蒸し暑さから脱出してきます。
↑土志田さんの発表がありました。
地形セッションでの発表風景です。
地形セッションは、同じ幕張メッセ内なのですが、本会場(国際会議場)からは少し離れた、案内通りに歩むこと200歩の奥まった部屋で行われました。それでも部屋には立ち見が出るほどで、盛況でした。
今日は他にも、小口さんの地考古学セッションでのお話しがありました。こちらは今年度から立ち上がった新しいセッションです。「地考古学」と言うと聞きなれない言葉かもしれませんが、たとえば海外ではGeoarchaeologyという学術雑誌は1986年に創刊されています(Geomorphologyより1年早い!)。地球科学、考古学、地理学などを跨ぐ学際的な分野で、地球上の自然と人間の双方を対象としますので、地球人間圏科学セクションの一部門としてこれからの発展が期待されます。